こんにちは!滋賀県南草津のパーソナルジム(シナプス)完全個室、マンツーマンでダイエット指導している木下です😊
最近、SNSなどでダイエットの遺伝子検査を見かけることが増えました。唾液などを採取して調べると
糖質の影響を受けやすい
脂質の影響を受けやすい
筋肉がつきにくい
太りやすい体質
など、自分のタイプが分かるというものです。自分に合ったダイエット方法が分かるなら、一度やってみたいと思う方もいるかもしれません。
では実際のところ、遺伝子を調べれば、自分が一番痩せやすい食事方法まで分かるのでしょうか?
今回はダイエットと遺伝子検査について、できるだけ分かりやすくお話しします😊
そもそも遺伝子は太りやすさに関係ないの?
まず最初に、遺伝子が体重とまったく関係ないわけではありません。
人によって、
食欲が強い
満腹感を感じやすい
脂肪がつきやすい場所が違う
筋肉量に差がある
身体活動量に違いが出る
など、さまざまな個人差があります。その一部には遺伝的な要因も関係しています。実際、肥満には遺伝的な影響があること自体は多くの研究から分かっています。
なので、遺伝子なんてダイエットにまったく関係ない!と考えるのも少し違います。
私が疑問に感じているのはその先です。遺伝子を調べることで、その人に最適なダイエット方法まで決められるのか?という部分です。
糖質で太るタイプなら糖質制限をした方がいい?
市販の遺伝子検査では、検査結果をもとに食生活についてアドバイスされるものもあります。
例えば、糖質の影響を受けやすいから糖質を控える。脂質の影響を受けやすいから脂質を控える。一見すると、とても理にかなっているように感じます。
でも、現在の研究を見る限り、私はここまで単純には考えない方がいいと思っています。
有名な研究の一つに、609人の成人を健康的な低脂質食と健康的な低糖質食に分けて、12か月間追跡したDIETFITSという試験があります。結果として、どちらの食事方法でも体重は減りました。
しかし、事前に調べた遺伝子型によって、この遺伝子なら低糖質の方が痩せる、この遺伝子なら低脂質の方が痩せるという明確な関係は確認できませんでした。
つまり、少なくとも現在の科学では、いくつかの遺伝子を調べただけで自分に最適なダイエット方法が分かる、とまでは言えないということです。
どんな体質でもエネルギーの考え方は変わらない
ここは私がダイエット指導でかなり大切だと思っているところです。体脂肪が増えたり減ったりする大きな要因として、エネルギー収支があります。
簡単に言えば、食事から摂取するエネルギーと、身体が消費するエネルギーのバランスです。
遺伝子検査を受けたからといって、この仕組みがなくなるわけではありません。
例えば、私は糖質で太りやすい遺伝子だから、ご飯を食べるとすぐ脂肪になる。
逆に、脂質では太りにくい遺伝子だから、脂っこいものはいくら食べても大丈夫。
こんなふうには考えない方がいいでしょう。
遺伝子が違っていても、摂取カロリーや消費カロリーが体重変化に関係するという基本的な部分は変わりません。
じゃあ遺伝子なんて意味がない?
これも少し違います。例えば、遺伝的に食欲が強くなりやすい人がいるとします。
その人にとっては、同じ1,800kcalの食生活でも、もっと食べたい。お腹が空いてつらい。お菓子を我慢するのが大変。と感じるかもしれません。
反対に、同じ食事量でもそれほど空腹を感じない人もいます。すると当然、長期間ダイエットを続けられる難易度が変わってきます。
遺伝子がエネルギーの法則を変えるというより、食欲や代謝、活動量などを通して、エネルギー収支を作る難しさに影響する可能性があると考える方が自然だと思います。これは結構大事な違いです。
ダイエットは遺伝子だけでは決まらない
例えば同じ遺伝的特徴を持った2人がいたとしても、一人は毎日8,000歩歩いている。
もう一人は一日中デスクワークで2,000歩。一人は週3回筋トレをしている。
もう一人はまったく運動していない。一人は毎日7時間寝ている。
もう一人は睡眠不足。食事内容や飲酒、間食、仕事、家族構成なども違います。
当然、体重の変化も同じにはなりません。
私たちの身体は、遺伝子だけで決まっているわけではないからです。
遺伝子検査より先に見てほしいもの
もし、ダイエットがうまくいかないから遺伝子検査を受けようかな?と思っているのであれば、私はその前に確認してほしいことがあります。
それは実際の生活です。普段どのくらい食べているのか。間食はどのくらいしているのか。お酒は飲んでいるのか。一日何歩くらい歩いているのか。筋トレをしているのか。睡眠時間はどのくらいなのか。そして、その生活をした結果として体重がどう変化しているのか。
実際のダイエット指導では、こうした情報の方がかなり役立ちます。
例えば2週間体重が減っていない人がいたとして、遺伝子を調べるより、
食事を確認してみたら毎晩お酒とおつまみで500kcalくらい増えていた。
休日になると平日より2,000歩少なかった。
ドレッシングや調味料のカロリーを計算していなかった。
こうしたことが分かった方が、すぐに改善できます。
自分の身体を知るきっかけとしては面白い
ここまで読むと、じゃあ遺伝子検査はやる意味がないの?と思うかもしれません。
私はそこまで否定するつもりはありません。自分の身体について興味を持つきっかけとして検査してみるのは面白いと思います😊
結果を見て、自分はこういう傾向があるのか。じゃあ普段の食生活も少し意識してみよう。と健康への意識が高まるのであれば、それも一つのメリットです。
ただし、遺伝子検査をすれば自分だけの痩せる方法が分かる
と過度に期待する必要はないと思います。
結局、自分に合ったダイエットはどうやって見つける?
私は、実際にやってみて身体の変化を見ることが一番大切だと思っています。
例えば、まず今の食事を記録する。体重を測る。歩数を確認する。無理のない範囲で食事を調整する。筋トレを始める。そして数週間続けて体重やウエストの変化を見る。
体重が順調に落ちていて、空腹もそれほどつらくない。それなら、その方法を続ければいい。
逆に空腹が強すぎて続かないのであれば、食事の内容やカロリー密度を見直してみる。
体重がまったく変わらないなら、摂取量や活動量をもう一度確認する。
こうやって実際の身体の反応を見ながら調整する方が現時点では実用的だと私は考えています。
糖質制限か脂質制限かより、続けられるか
ダイエットでは、糖質制限が一番。脂質制限が一番。16時間断食が一番。
というように、どの方法が一番優れているのかという話になりがちです。
でも実際には、続けられなければ意味がありません。
ご飯が大好きな人に、遺伝子的に糖質を控えた方がいいから、これからずっとご飯を我慢してください。
と言っても続かないかもしれません。
反対に、お肉やチーズが好きな人が極端な低脂質食を続けるのも大変でしょう。
だからこそ、科学的に完璧そうな方法を探すより、自分が続けられる方法を作る。
私はその方がダイエットでは大切だと思っています。
まとめ
遺伝子は、肥満や食欲、代謝などにまったく関係がないわけではありません。
ただ、現在の研究を見る限り、遺伝子検査をすれば、その人に一番痩せやすい食事方法まで正確に分かる
という段階にはまだ達していません。そして遺伝子が違っていても、体脂肪の増減にエネルギー収支が関係するという基本的な部分は変わりません。
なのでダイエット目的であれば、まずは遺伝子検査よりも、
今何を食べているのか。どれくらい動いているのか。どんな運動をしているのか。そして体重や身体がどう変化しているのか。
ここを確認する方が大切だと思います。遺伝子検査は、自分の身体を知る一つのきっかけとして楽しむ。
でも、検査結果にダイエット方法をすべて決めてもらう必要はない。このくらいの距離感がちょうどいいのではないでしょうか😊
シナプスでは、決まった食事方法を全員に当てはめるのではなく、普段の食生活や仕事、運動量、好きな食べ物などを確認しながら、その方が続けられるダイエット方法を一緒に考えています。
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