パーソナルトレーナー目線で解説。マンジャロによる医療ダイエットをおすすめしない理由
最近話題になっている「マンジャロ(Mounjaro)」という医療ダイエット薬。
食欲を抑える作用が強力で、短期間で体重が落ちることから注目されています。
ですが、パーソナルトレーナーとして、私は安易にこの方法をおすすめできません。
この記事では、なぜマンジャロによるダイエットが問題なのか、その理由を現場目線でお伝えします。
✅ そもそも「マンジャロ」とは?
マンジャロは、糖尿病治療薬として開発されたGLP-1/GIP受容体作動薬で、
食欲を抑える効果があり、結果として体重も減少します。
日本では「自由診療」のクリニックで「痩せ薬」として処方されており、SNSやメディアで大きな話題になっています。
❗パーソナルトレーナーとしておすすめできない3つの理由
① 筋肉量が減りやすい
マンジャロで急激に食欲が減ると、たんぱく質の摂取も減りがちになり、筋肉量も落ちてしまう可能性があります。
筋肉が落ちれば基礎代謝も低下し、薬をやめたあとに太りやすくなってしまいます。
これでは「リバウンド予備軍」と言っても過言ではありません。
② 根本的な生活習慣が変わらない
マンジャロを使って痩せても、食習慣・運動習慣が身につかないまま痩せたという状態です。
これでは薬をやめた瞬間、また元の体型に戻ってしまうリスクが非常に高いです。
一時的な数字ではなく、健康的で持続可能な身体を作ることが本質のはずです。
③ 副作用や依存のリスク
マンジャロには以下のような副作用も報告されています。
- 吐き気・嘔吐・下痢・便秘
- 胃のムカつきや頭痛
- 膵炎や胆嚢系の疾患リスク(稀だが深刻)
これらを知らずに「楽に痩せられる」と飛びつくのは非常に危険です。
また、「飲まないと太る」という心理的依存も問題です。
💡 結局、何が正しいダイエット?
パーソナルトレーナーとして強くお伝えしたいのは、
本当に痩せる=健康的な習慣を身につけること。
短期間で結果を出したい気持ちは分かりますが、
- 適切な食事(カロリー管理、PFCバランス)
- 継続可能な運動(筋トレ+有酸素)
- 睡眠・ストレスケアなどの生活習慣
これらを身につけることで、一生モノの身体が手に入ります。
薬に頼るより、運動と食事の習慣化を「一緒に頑張れる環境」を選ぶ方が確実です。
💬 「短期間で痩せる」ではなく、「一生太りにくい体を作る」ことが本当のゴールです。
パーソナルトレーニングでは、そのための正しい知識とサポートを提供しています。
あなたのペースで、健康的に理想の体を目指しましょう。